宮城県石巻市 アンソレイユ パラッツオ
貸家か、アパートか。 復興する石巻で賃貸ビジネスをリード。
掲載日:2014.5.13

アンソレイユ パラッツオ
宮城県石巻市丸井戸1丁目2番35号
敷地面積 | 1,138.69㎡ |
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構 造 | 木造2×4 |
階 数 | 地上2階建 |
棟・世帯数 | 3棟 10世帯 |
間取り |
■Ⅰ棟・Ⅱ棟 共同タイプ |
竣 工 | 2014年2月7日 |
宮城県によると平成26年4月30日現在、石巻市の災害公営住宅については4000戸の計画中、入居にいたっているのは149戸にとどまっています。生活や産業の復興には、住宅と生産基盤の再生が不可欠で、早急な整備が望まれています。当地は、もともとは農村地帯にある竹藪でしたが、津波の影響をわずか数メートルのところで免れたという地の利を活かし、安全な住宅地として活用してもらおうというオーナー様のご意向から開発されました。周辺には比較的小さな戸建貸家や学生対象のワンルームがありますが、これから育てる石巻のライフスタイルにふさわしい賃貸住宅を目指し、今までにないアパートとメゾネットを組み合わせたミニコミュニティとなりました。
もともとここは竹藪だったのですが、震災の被害に遭わなかったし、安全な土地なのです。日陰をなくそうと開墾したところ、5~6の大手メーカーがやって来ました。この辺は小さな戸建の賃貸が多いのですがうまみがなく、また店用に貸してという話もあり、どうしたもんかと農協の知り合いに相談したところ、それならビズハウジングがいいと日本住宅を紹介されました。まず、採算性と将来性という提案でした。石巻は車社会なので、海岸から少し離れたここでも生活や仕事に不便はないし、むしろ安全で、快適で、魅力的な賃貸住宅を建てれば、多くの人がこの地を利用し、将来的にも需要が期待でき、復興の手助けにもなるというわけです。工事にあたっては、氏神様を残したり、コミュニティとしてトラックの入る大きな道をつくったり細心の配慮をしてくれました。
オーナー様は、農家さんです。たまたま3戸一棟長屋をもっておられました。石巻は、震災で住宅がなくなって賃貸需要が一気に高まっていたのですが、今はアパートがたくさん建って落ち着き気味で、入居者がいろいろ条件を選んでいるようです。当地は、丸井戸と蛇田という地域にあり石巻の中でもニーズが高くなっている住宅地です。まわりは昔風の戸建賃貸が多い場所ですが、採算性と10年後15年後20年後ということを考え、ファミリーにターゲットを絞り2LDKの共同タイプとメゾネットタイプの新しいスタイルの集合住宅を提案しました。石巻は車社会で、電車を利用するのはお年寄りか学生です。それでここは地元で働く人びとや企業、農協、役所、病院、自衛隊などに勤めている人がねらいどおりに入居しました。
ここは高低差のある土地なのでこれを吸収するために土止めなどが必要で、戸建ですと結構高くなります。そこで高基礎を採用し工事費用を抑えながら集合住宅で、ゆったりしたミニコミュニティをつくり、また今後のことを考え道を残したり接道がとりやすいように計画しました。建物については、寮としても使える2LDKの共同タイプと、若い夫婦に人気のあるメゾネット2LDKとしました。そして1階をすべてバルコニーにしています。貸家の場合は土にして畑などに使ってもらうこともできるのですが、共同住宅ですと草取りをしない入居者などもあるので、コミュニティがきれいに保てるよう管理の手間を省きました。
私はアパート住まいだったのですが、そこが津波にあい、住むところを探していたんですけど、多賀城のマンションに移りました。気密性が良いのか、カビと結露がひどく、風呂も狭く、難儀しました。3軒目としてここを選びました。石巻の普通の家にはリビングっていう考え方がないのですが、ここに暮らしてみるとリビングが広い快適さに驚き、また、ゆったりしたお風呂の心地よさに満足しています。我が家は1階なんですが、つくりがいいのか鉄筋でなくても2階の音はまったく気になりません。また外に倉庫というか物置があるのですが、船乗りという仕事柄これにも大変助かっています。
設備概要
●TVモニター付インターホン
●1坪ユニットバス(追い焚き機能付)
●浴室換気乾燥機
●シャンプードレッサー
●温水洗浄機つき水洗トイレ
●複層ガラス窓
●システムキッチン
Ⅰ棟・Ⅱ棟:対面タイプ
Ⅲ棟:パントリータイプ
●エアコン(各室1台)
●24時間換気システム
●地上デジタル/BS・CS配線
●インターネット配線
●専用駐車場(21台分)











