群馬県沼田市 エル・ソワニエ
資産防衛から活用、分与へ。 高品質化で市場価値の経年劣化を防止。
掲載日:2012.10.31

エル・ソワニエ
群馬県沼田市栄町71-14
敷地面積 | 2,915.36㎡ |
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構 造 | 木造2×4 |
階 数 | 地上2階建 |
棟・世帯数 | 8棟 16世帯 |
間取り | ■A・B棟 |
竣 工 | 2012年10月10日 |
相続貧乏すら生まれるという昨今、資産の継承、防衛には適切な対応が必要です。利根沼田地域は、日本のどこにでもある地方都市同様に、急激な人口の増減はないものの生産年齢人口が漸減し、高齢化、核家族化が進行しています。しかも平成17 年の持ち家世帯率は75%と高く、また民営借家世帯率は20%で、その平均床面積は持ち家の4割以下(49.4㎡)となっています。エル・ソワニエは、こうした状況の中、相続する土地の価値を維持し、さらに次世代へ受け渡していくための工夫をしながら建設されました。
亡父からの相続に際して、農地が市街化区域内であることから相続税評価が宅地並み課税となり大変な思いをしました。エル・ソワニエは、代々受け継いできた土地を守り、次の相続に備えるために、アパートを建て負債をつくることで節税対策としたものです。持ち家率の高い土地柄ですから、積極的なアパート事業の展開には向きませんが、そんな中でも入居者に「住んでよかった」と思ってもらえるものにしようと、ハウスメーカー4社を比べ、オーダーメイドに近い設計自由度があるビズハウジングの日本住宅をパートナーとして選びました。アパート事業は経年劣化による建物の陳腐化と間取りの古くささ、老朽化との闘いであり、重厚感・高級感と先々のメンテナンスを考慮し、形と配置を決めました。入居形態は新婚さんが子供2人くらい産み、育てることのできる約10年間期間の設定で、安定入居を見込める住居になったと思いますね。
土地の評価は、地域の活力と不即不離です。オーナー様の思いも、地域の活性化に貢献できる賃貸住宅の実現でした。そして、小さなパイを取り合うような賃貸住宅激戦区ですから、どこにでもあるようなアパート、普通のアパートでは、先々の経営がおぼつきません。将来的にも確実に入居を確保するために、特徴のある企画と設計が必要です。オーナー様は、すでに当社が請け負った第一期分で、アパート経営を軌道に乗せられています。今回もその経験の下、ビズハウジングの企画力・設計力が高く評価され採用されたと考えています。核家族を念頭に置きこれからのライフスタイルを先取りした設計で、コンパクトながら快適で使いやすい住居になったと自負しています。
オーナー様の「新婚さんも快適に子育てできる住まいを」というご意向から、「陽当たり」「風通し」がよく、また「冬暖かく、夏涼しく」そして「隣室や上下階の生活音がない」形ということで、高気密・高断熱の2×4でコミュニティをつくりました。傾斜地を利用し、隣棟とアイレベルが同じにならないようにしてプライバシーを確保するとともに、中央の通路でヒトとヒトのつながりを意識した導線を工夫し、さらにB棟・D棟前のコミュニティスペースには曲線の通路をつくり子供たちが楽しく自由に遊べる、集いの場所を設けました。楓の木の下のベンチなどで、ファミリーたちのあたたかいふれあいが繰り広げられることでしょう。
設備概要
●TVモニター付インターホン
●1坪タイプユニットバス(追い焚き機能付)
●浴室換気乾燥機
●シャンプードレッサー
●温水洗浄機つき水洗トイレ
●複層ガラス窓
●システムキッチン
A・B棟:対面式
C~H棟:パントリーキッチン
●エアコン(2台)
●地上デジタル/BS・CS配線











