岩手県釜石市 プロスパーⅡ

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QOL=生活の質を大切にした集合住宅。
被災地では、いち早く 次世代への取り組みが進む。
東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県釜石市では、未だに多くの人が仮設住宅に暮らし、新たな生活基盤を整えるためにさまざまな住宅が必要とされています。県と市では合計1050戸の災害公営住宅の建設を進め、そのうち160戸を来年8月頃に完成させる予定です。プロスパーⅡは、こうした状況の中、いち早く民間で復興を後押しする目的で、小学校・中学校があり、生活環境が整っている住宅地の高度利用を考え建設された集合住宅です。
物件概要
構造 | 木造2×4 |
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地域 | 岩手県釜石市甲子町第9地割145-2、145-10 |
階数 | 地上2階建 |
規模 | 1棟6世帯 |
敷地面積 | 557.07㎡ |
延床面積 | 319.70㎡ |
間取り | 1階Aタイプ:1K+S(44.81㎡) 2階Aタイプ:1K+S(55.37㎡) 1階Bタイプ:1LDK(51.83㎡) 2階Bタイプ:1LDK(64.09㎡) |
竣工 | 2012/09/21 |
設備概要 |
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オーナー様の目
震災後の釜石は、いまだに避難所生活からの受け入れ態勢が整っていません。当社の扱いの賃貸住宅も6割位が被害にあってしまい、世話をしたくてもできない状態で、最高500人待ちでした。いち早く手足の伸ばせる従来の生活に戻ってほしく、矢も盾もたまらず、土地を購入し賃貸住宅の建設を行いました。釜石は高齢者数35%と県内トップで、当地を去る人も多くありますが、多くの人に残ってもらうために、生活基盤づくりに貢献できればと思ってます。日本住宅さんとは、入居者に喜ばれる住居をつくることを基本に、古くからのおつきあいがあり、また自由設計でどこよりもリーズナブルに対応してくれる企業なので、お客様のニーズと当物件の将来性を一緒に考えてもらい、一歩進んだ賃貸住宅が実現できました。
営業マンの目
いま需要があるとはいえ賃貸住宅には経営的に長い目が必要です。当物件は、限られた土地面積で多くの住まいを提供し、しかも居住者の満足と将来の物件価値を考え、6世帯のプランを実現しました。東北土地開発様は、入居者管理のプロでもあり将来を見据え、ファミリータイプと同等以上の収納力をつくり、風呂は1坪タイプとし、さらには自由に使えるアディショナルなスペースを全室に設けました。また外観も、盛岡市内を調査するなど調査を重ね、独自のデザインを実現しました。この高品質な賃貸住宅は、これから賃貸物件が増える一つのきっかけになるのではないかと考えています。
現場監督の目
「高い質感の賃貸住宅を」というオーナー様のイメージを大切にし、入口側を大きく見せるために片流れの屋根とし、また斬新なデザインの高級な玄関ドアを採用しました。このデザインを実現するためにサイディングの収まりが大変でしたが、とてもやりがいのある物件でした。2×4は耐震性にすぐれているため安心ですし、リビングは快適で、収納がとても多く、居住者にとって使い勝手のよいものに仕上がっています。







